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「サントリー美術館」


東京都港区赤坂9丁目・東京ミッドタウン内
「東京ミッドタウン」21世紀の日本を代表する街、世界に類を見ない独創的な街が誕生しました。


A glittering interlude: Visions of Satsuma-kiriko

一瞬のきらめき まぼろしの 薩摩切子

幕末の十数年間に一気に興隆し、はかない運命を遂げた薩摩切子。プリズムのような輝き、ゆたかな文様と色彩のハーモニーを持つカットガラス、その生い立ちから終焉まで、一挙に公開、ガラスに花開いた日本美をご紹介します。


会期: 2009 3/28(土)〜5/17(日) 展覧会は終了しました。
開館時間:{日・月} 10時〜18時 {水〜土} 10時〜20時

※3月28日(土)は「六本木アートナイト」のため23時まで開館
※4月29日(水・祝)と5月6日(水・祝)は18時で閉館
※5月3日(日・祝)から5日(火・祝)は20時まで開館
※いずれも最終入館は閉館30分前まで

休館日:毎週火曜日 ※但し5月5日(火・祝)は開館
会場:サントリー美術館


〜西洋への憧れと日本的な美意識とが融合した、独自の美の世界をお楽しみください。〜
江戸時代後期、日本にも虹色に輝くガラスが登場しました。江戸切子や薩摩切子と呼ばれるカットガラスです。かって、西洋からもたらされた無色透明のカットガラスは、その洗練された美しさから「ギヤマン」と呼ばれました。「ギヤマン」は、ポルトガル語の「ディヤマンテ」を語源とし、「ダイヤモンド」を意味します。日本で生まれたカットガラスの中でも、とりわけ鹿児島・薩摩藩が力を尽くして生み出した薩摩切子は、多様な色彩と豊富な文様とのハーモニーが最大の魅力です。


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薩摩切子 紅色被皿

第1章:憧れのカットガラス
「薩摩切子 紅色被皿」
3枚のうち1枚 日本
19世紀中頃
サントリー美術館蔵


展覧会の構成 ※作品タイトルは、一部変更になる場合がございます。
第1章 :憧れのカットガラス
薩摩切子が生みだされる際、手本となったのは、イギリスやボヘミアのカットや、江戸切子でした。第1章では、薩摩切子の造形に影響を与えた東西を代表するカットガラス(切子)をご紹介します。
第2章 :薩摩切子の誕生、そして興隆
薩摩切子の発端は薩摩藩主・27代斉興が始めた薬瓶の製造でした。28代斉彬の代に美術工芸品として大きく飛躍した薩摩切子は、豊富な色彩とカットのヴァリエーションが大きな魅力です。近年では色ガラスばかりでなく、無色透明の薩摩切子の存在も明らかになりつつあります。
第2章では、コーニング・ガラス美術館(アメリカ・ニューヨーク州)からの里帰り品の他、全盛期の優品を紹介すると共に、斉彬から四女典姫(のりひめ)に形見として贈られた大皿など、これまで「薩摩」と認識されてこなかった無色の切子も併せて展示します。

第3章 :名士たちの薩摩切子
藩をあげて製造された薩摩切子は、献上品として用いられたことも多く、現存する器は将軍家や大名家に伝来したものも少なくありません。また、大正10年(1921)10月23日、東京・袖ケ崎の島津家本邸で開かれた薩摩硝子陳列会への出品も、公爵や伯爵、子爵らが所有するものがほとんどでした。このことは、薩摩切子がいかに時の名士たちに愛されるべき高級品だったかを物語っています。第3章では、そんな限られた方が愛した薩摩切子を展示します。
第4章 :進化する薩摩切子
制作も後期を迎えると、薩摩切子の色彩はより多様化し、カットの配置やヴァリエーションも一層モダンな造形へと変化します。またその製造場所も、裾野を広げたとも言われています。第4章では、幕末から明治への変動と共に、移りゆく薩摩切子の姿を垣間見ます。
第5章 :薩摩切子の行方
薩英戦争による工場の破壊、また明治維新という時代の大きな変化の中で、薩摩でのガラス製造はその栄華を閉じました。一方、明治政府は、ヨーロッパの技術者を呼び、明治9年(1876)に品川で官営工場を操業し、近代ガラス産業の幕開けを担います。幕末、一気に花開いた薩摩切子の美と技術は、新たな時代に引き継がれたのでしょうか。最終章では、その行方と継承の一端をご紹介します。

同展は、5つのセクションで構成されています。その中から5展示品を紹介します。


薩摩切子 藍色被栓付瓶
薩摩切子 藍色被三段重盃・杯台

第2章:薩摩切子の誕生、そして興隆
「薩摩切子 藍色被栓付瓶」
1対 日本
19世紀中頃
コーニング・ガラス美術館蔵
The Corning Museum of Glass. Corning. New York.
Gift of Asahi Glass Company

第3章:名士たちの薩摩切子
「薩摩切子 藍色被三段重盃・杯台」
一式 日本
19世紀中頃
コーニング・ガラス美術館蔵
The Corning Museum of Glass. Corning. New York.
Gift of Asahi Glass Company


薩摩切子 紫色被ちろり
薩摩系切子 紅色被鉢

第4章:進化する薩摩切子
「薩摩切子 紫色被ちろり」
一口 日本
19世紀中頃
サントリー美術館蔵

第5章:薩摩切子の行方
「薩摩系切子 紅色被鉢」
一口 宮垣 秀次郎
日本 19世紀後半


点茶席 (お抹茶と季節のお菓子)
・限定50名 1,000円(入館料は別途) 6階お茶室「玄鳥庵」にて
日時:2009年4月2日(木)、16日(木)、30日(木)、5月3日(日・祝)、14日(木)
11:30〜17:30(受付は17:00まで) 13:00,14:00,15:00にはお点前がございます。
*定員を超えた時点で終了させていただく場合がございます。何卒ご了承ください。

「一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子」展 エデュケーション・プログラム
*各プログラムの参加には、別途入館料が必要です。
A.展覧会関連プログラム

・記念講演会「薩摩切子の魅力」 
講師:土屋 良雄氏(サントリー美術館企画委員)
日時:2009年4月11日(土) 14:00〜15:30
会場:6階ホール 定員:100名
応募締切:2009年3月28日(土)
聴講料:700円(入館料別途)

B.日本文化伝承プログラム
ワークショップ「切子体験 ガラスをカットしてみよう!」 
講師:小林 淑郎氏(江戸切子伝統工芸士、東京カットグラス工業協同組合理事長)
日時:2009年4月18日(土) (1)10:30〜11:40 (2)12:00〜13:10 (3)14:00〜15:10 (4)15:30〜16:40
会場:6階ホール 定員:各回8名 対象:小学4年生以上
(1)と(2)はペーパーウエイト、(3)と(4)は小皿にカットを施します。
(お申込みはお一人様一回。重複応募は無効。)
応募締切:2009年4月4日(土)
参加費:1,000円(材料費込み・入館料別途)
*ワークショップ参加料割引:ご参加の方は入館料が割引になります。(一般1,000円、大学・高校生700円)
*A・Bの応募方法
往復はがき:各プログラムごとにお一人様につき一枚、美術館「エデュケーション・プログラム」係までお申込ください。
【必要事項】ご希望のプログラム名・お名前・年齢・郵便番号・住所・電話番号・ワークショップにご応募の方はご希望の時間帯の番号・(メンバーの方は会員ナンバー)

C.スライドレクチャー (申し込み不要。参加無料。入館料別途)
・会場:6階ホール 定員: 各80名
*見どころトーク
学芸員が展覧会の見どころを紹介するレクチャー。約30分
日時:2009年4月4日(土)、5月10日(日) 各日11:30〜/15:30〜の2回

*フレンドリートーク
・こどもから大人まで楽しめるやさしいレクチャー。約30分
日時:2009年4月26日(日)、5月5日(火・祝) 各日11:30〜/15:30〜の2回
以上のイベント詳細、お申し込みについては、サントリー美術館公式サイト http://suntory.jp/SMA/
または Tel: 03-3479-8600 にて、お問合せください。

お問合せTel:03-3479-8600
サントリー美術館公式サイト:http://suntory.jp/SMA/
主催:
サントリー美術館、日本経済新聞社、テレビ東京
協力:日本航空


参考資料:「まぼろしの 薩摩切子」展、Press Release、他。


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